異世界転生コミックとは
なろう系と呼ばれるものを中心に、『異世界転生もの』のコミックが増えてきています。
全部が全部ではないですが、おおよそ次のようなテンプレートに沿ったものが多い印象です。
- 一般的な日本人が何かをきっかけに異世界に転生する
- 転生するときにチート能力をもらう
- チート能力のおかげで、または現代社会の知識を活かして大活躍
『異世界転生もの』の良いところは、ハラハラドキドキの展開が少ない点です。
チート能力で無双するので安心して読めます。
平日はハラハラドキドキで疲れたサラリーマンには、ちょうど良いストーリー展開です。
ただ、このジャンルの作品が量産されすぎて、ご都合主義の度が過ぎていたり、ストーリーや描写がチープだったりと、イマイチなものもあります。
個人的には、自動翻訳能力や、度が過ぎたハーレムなんかは、違和感が拭えずマイナスポイントです。
いままで読んだものの中で、ちょうど良い按配と感じたコミックを紹介します。
極力ネタバレなしでの紹介です。
おすすめコミック紹介
転生したらスライムだった件






『転スラ』の略称で有名な、スライムの立身出世を描いた作品です。
WEB小説がベースで、アニメは2期51話放映されています。
主人公の三上悟は通り魔に刺されてしまい、異世界にスライムとして転生します。
スライムと聞くと弱そうなイメージですが、転生するときに多数のチート能力を授かります。
その中でも、チートなナビゲーターである大賢者の恩恵が大きく、広大なジュラの大森林の真ん中に魔物の国を築いていきます。
主人公もチートですが、配下の魔物も進化の恩恵でどんどんチートになっていきます。
魔物たちや人間からも慕われており、安心して読める作品です。
転生したらスライムだった件~魔物の国の歩き方~






『転スラ』のスピンオフです。
魔物の国に立ち寄ったウサギの獣人フラメアが主人公です。
国のガイドブックを作成する仕事を与えられ、この仕事を通じた魔物の国の住人との関りを描いた作品です。
注意点として、ストーリー上は本編のコミックスを圧倒的に追い越しています。
スピンオフ1巻の時点で、本編の18巻を追い越しています。
ある程度事前に知識がないと、知らない人がたくさん登場して置いてけぼりをくらいます。
オーバーロード






『異世界転生もの』の先駆け的な作品です。
ユグドラシルという、リアルな仮想空間でのオンラインゲームが、サービス終了を迎えます。
主人公はギルドハウスでただ一人終わりを見届けようとします。
ところが、終了時間を過ぎてもログアウトされず、いつのまにかサイレント転生されてしまいます。
かつてのギルドメンバーと作った NPC 達が意思を持ち始めます。
配下の NPC 達と協力して、かつてのギルドメンバーも転生しているかもしれない、という思いで自分たちの存在を広める活動をしていく物語です。
クセの強い配下たちですが、主人公への信頼は極めて厚く、安心して読める作品です。
ただしコミックの進展はスローペースです。
最近、FF14 のフリーカンパニーに残るのは私だけになってしまいました。
おそらく私もいずれエオルゼアに転生することになると思います。
治癒魔法の間違った使い方 ~戦場を駆ける回復要員~




異世界の勇者召喚に巻き込まれてしまった一般人が主人公です。
高校の優等生らしき二人が召喚されたのですが、偶然一緒に行動していた主人公がついでに転生してしまいます。
治癒能力の適性があると診断されますが、その他特別なチート能力を与えられるわけではありません。
しかし、救命団団長による鬼のような訓練を施され、後天的にチート級の身体能力を獲得します。
そんな訓練に耐えるメンタルおばけの主人公です。
メンタルおばけコミックも読んでいて安心感があります。
おすすめです。
悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。




乙女ゲームという、女性が主人公である恋愛ゲームが舞台です。
ゲームの世界に転生してしまいます。
とはいってもゲームの主人公ではなく、ラスボスの女王として転生してしまいます。
ゲームの中では、未来予知の能力を駆使して極悪非道の限りを尽くすようなキャラクターです。
そんなキャラに転生してしまった主人公は最悪の未来を避けるために、未来予知(に見せかけたゲームの記憶)を駆使してイベントを乗り越えていきます。
他の紹介作品に比べたら、少しハラハラ展開多めです。
まだ巻数が少ないですが、amazon レビュー数は非常に多く期待の作品です。
転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~






進行諸島さん原作の異世界転生コミックです。
「小説家になろう」サイトで『異世界転生もの』の作品を量産している方です。
おそらく「失格紋の最強賢者」あたりが有名でしょうか。
ブラック企業で働く社畜サラリーマンが主人公です。
テイマー&賢者の能力で無双していきます。
新しい街にいったときは、テイマーの職業をバカにされるのがテンプレです。
社畜時代が長いせいなのか、全編を通して主人公の目は死んでいます。
感情も乏しいです。
坦々としたストーリー展開を坦々と主人公が進んでいきます。
坦々とした気持ちで読める作品です。
デッドマウント・デスプレイ






「なろう系」ではない作品です。
デュラララ!!で有名な、成田良悟さん原作です。
主人公は異世界から転生します。
異世界から『新宿』に転生します。
ネタバレになるので深く書けないですが、読み進めると、そっちかい!と突っ込みたくなります。
デュラララ!!同様に、多数の登場人物の関りを描くのがうまいです。
異世界居酒屋「のぶ」




異世界転生とは少し違うのですが、ある居酒屋の出入り口が、異世界とつながってしまう物語です。
異世界の住人を相手に、和風居酒屋を経営していく作品です。
「もしも異世界に現代の居酒屋があったら」というのをうまく表現していると思います。
異世界では『トリアエズナマ』という飲み物が人気らしいです。
異世界での人との関り合いに焦点を当てた、心温まる作品です。
おまけ
FORSPOKEN(フォースポークン)
異世界転生もののゲームの紹介です。
FF15 を開発した、スクエニのルミナスプロダクションからの新作です。
ニューヨークから異世界転生して、魔法を使えるようになった女性が主人公です。
2022年春発売予定です。
まだ PS5 入手できてないですが!!